自衛隊記

自衛隊前期教育隊とは愛国心教育と組織づくり

自衛隊入隊後の前期教育はただキツイだけ?

自衛隊に入隊すると約6ヶ月間は自衛官としての専門的な訓練を受けます。
前半3ヶ月間を前期教育隊、後半3ヶ月間を後期教育隊と呼びます。

前期教育隊は自衛官としての基盤を教育し、後期教育隊は専門的な分野の基本教育を受けます。
以下がざっくりではありますが各種のメインイベントです。
○隊旗授与式
○銃授与式
○基本教練
○武器の分解・結合
○野外行動訓練
○歩哨訓練
○10km行進
○体力検定
○持続走訓練
○射撃
○生活

上記の各種イベントに付随して、自衛官としての任務遂行能力や、即応態勢の心構えを醸成させます。

ネット上には自衛隊の前期教育隊・後期教育隊の体験日記や追憶日記などが存在し、僕はよく拝見させていただきますが、
共通点としては体力的なきつさや整理整頓などの煩わしさ、訓練の厳しさなどの紹介がされているのを確認します。

確かに、民間人から自衛隊に入隊したてのときは大変厳しさを感じます。
ただ、前期教育隊の真髄は、体力的・精神的な厳しさではなく、将来のリーダーとなるべき人材育成を真髄としています。
戦場において現場の指揮官が入れ替わることを前提として、誰でも指揮官として交代できるように入隊当初から徹底して体に叩き込むわけです。

それは本人達が知らないうちに徐々に教え込まれる形の教育カリキュラムとなっています。
休暇や休日に実家に帰省すると、体が引き締まっただけじゃなく言動がリーダーらしい振る舞いになるので家族がびっくりするわけです。気づいたら立派に成長したということになります。

このリーダーシップを育てるカリキュラムは組織づくりにとって大きくプラスになります。一人一人がリーダー目線で組織の問題点に取り組むわけですから、PDCAサイクルが常にいたるところで回転しています。
中には、口だけの者もいますがほとんどの若者がリーダーシップを発揮し、組織の問題点に取り組み解決していくわけです。

自分では気づかないけど格段にスキルアップするのは責任感とリーダーシップです。

具体的には「指揮の要訣」という自衛隊ならではの、人を動かす方法(術)を身に付けてるわけです。

そういった意味では、自衛隊の前期教育3ヶ月間は「厳しかった」だけで終わるのじゃなく、リーダーシップとしていかに変わったかを意識したら一段と自衛隊の教育の素晴らしさが実感できると思います。

自衛隊前期教育の本当の素晴らしさ「愛国心」を醸成!

前述したとおり、自衛隊の前期教育隊では様々なイベントを行い人材を育成します。
その中でも、普段の生活で自衛隊入隊時、見知らぬ他人が同じ屋根の下で飯を食って、教官・助教に厳しく3か月間、絞られながら耐え抜いていくと自然と隊員同士の間で「同期の絆」が生まれます。
そこには命を預ける仲間の絆があり、一般的に性格が曲がっていると言われるような奴でも、異なるイデオロギーをもった者同士でも不思議とお互いを尊重し助け合う精神が生まれます。
目に見えて成果として実感できるのは体力面や精神力の向上はもとより、こういった同期愛や他人との絆を実感できることも魅力です。

そして意外と知られていないし、紹介もされていない自衛隊前期教育での本当の教育内容は「愛国心」です。
え?そうなの?と思う現役自衛官もいると思いますが、愛国心を敢えて意識して教育するなんてナンセンスです。

しかしながら、3ヶ月後の前期教育隊を卒業する頃にはみんなが愛国心溢れた隊員に育つわけです。
意識すると「あ~なるほど!」と現役自衛官なら納得してもらえると思います。
そしてこの愛国心こそ、定年退官まで変わらず持ち続ける崇高な感情となります。

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