テクニカル分析

FXテクニカル分析12選「ダウ理論の正しい理解」

ダウ理論は6つの法則から成り立っています。
ただ、全部覚えるより重要な3つの法則をマスターして頂く方が大切なので、
以下の3つに絞って説明したいと考えます。

1 相場は3種類のトレンドがある。
2 トレンドは出来高でも確認されなければいけない。
3 明確な反転シグナルが発生するまで、トレンドは継続する。

この3つの法則が、実際にトレードする際に非常に重要となってきます。

FXテクニカル分析!相場は3種類のトレンドがある!

それでは、まず1つめ!
3種類のトレンドとは、長期中期短期の時間軸によるトレンドです。
相場にはいろいろな時間軸をみているトレーダーや投資家がたくさんいます。

長期の時間軸で投資しているトレーダーは、簡単にはポジションを解消しません。
中期の時間軸では、ある程度相場に勢いがなくなった時点で決済します。

そして、その中期の投資家の「決済注文」が長期の流れの中に押し目を作ります。
最後に短期足でトレードする人たちがいます。
彼らは中期の投資が作ったトレンドの中に押し目を作る人たちです。

FXテクニカル分析!トレンドは出来高でも確認!

2つ目の「出来高」ですが、これはFXではわかりません。
ですが、この「出来高」というのは、いわば投資家の実際に起こしたアクションです。

より多くのトレーダーが売買しているということであり、
特に大相場ではこの出来高が跳ね上がります。
そして過熱しきると、レートが下げてくる前に出来高は下がります。

出来高が下がってきているのに、見た目のレートは上げているため、
素人のにわか投資家が買いに走ります。

根拠も何もなく、ただ上げているから買う。これが通称「バブル買い」であり、
素人の天井掴みであり、その頃プロの投資家は既に手仕舞っています。

この状態をよく表現しているのがオシレーターです。
オシレーターは出来高と動きが非常に連動しています。

つまり、

トレンドはオシレーターでも確認されなければいけない

と言い換えることができます。
ちなみに出来高もダイバージェンスを起こします。

FXテクニカル分析!明確な反転シグナルまでトレンドは継続!

3つの目の、明確な反転シグナルが発生するまでトレンドは継続する
という考え方がダウ理論では最も有名です。

しかしそれも、ただ単にそのような現象があると「暗記」するのではなく、
なぜそのような動きをし、なぜそれが有効なのかを「理解」しなければ、

様々な形に変化する相場において、実際に使える知識とは成り得ません。

まず、相場というには過去のレートや相場状況からしか今後のトレードの判断はできないわけです。その為、過去のチャート上における節目節目はイヤでも注目され、そして注文が集中します。

次のチャートは、
下げ続けていた相場から、上昇へと転換していくところを示しています。

① で過去のレートの高値(抵抗線)につきあたり、※1売りが買いを上回り(より下の価格で売買が成立し、)つまり超えてくると思う投資家よりも、ここまでと思う投資家が多く、値を下げてくるわけです。(下げトレンドの継続)
(※1「売りで買いを上回り」という便宜上の言い方です。取引は売りも買いも同数でなければ成立しません)

下落途中に前回の高値を越えてないわけですから、①の手順で、まだ下げ継続していると思うトレーダーも多いため、①→②に向かってはけっこうしっかり下げてきます。

下げてくるにつれて、今度は長期筋の投資家がポジションを買い増し始め、
② のポイントで買いが売りを上回って再び上昇を始めます。
これで上昇ダウを築くためのベースができます。

次に③で前回の高値①を越えるかどうかが焦点となってきます。
その為③の手前、もしくはライン上では、買いポジションを持っていたトレーダーの中で、「一度決済しておこう派」によって少し戻すような動きが多々見られるのも特徴です。

この時、※2長期のトレーダーと、①を越えたら(ブレイクアウト)ポジションを持とうとするトレーダーが①の高値ラインの上に指値注文を集中して入れています。
(※長期トレーダーは増玉注文)

さらに①でまだトレンドは下げと判断したトレーダー達の損切りの買い注文も集中しています。①をレートが抜けると、これらの注文を一気に巻き込んでレートが上昇します。

これを狙いに行くのがいわゆる「ブレイクアウト」手法なのですが、
このブレイクアウトを、「高値を越えたから・・・・」という理由だけで使用しているトレーダーが大勢います。

高値を越えたからといっていちいちブレイクアウトだと思ってエントリーしていたら、
勝率は恐らく著しく悪いものとなるはずです。

あくまでも、このような、

注文が集中するポイントを見極めてこそ有効な手法です。

長期筋のオシレーターも同方向に上げており、さらに③で短期の方向とオシレーターも上方向で一致すると一気に抜けてくることが多いのも特徴ですね。

④ で再び過去のレートに影響され、決済(売り注文)が集中しレートが戻ります。
もちろん影響されるラインが見当たらなければ息の長いトレンドになることもあります。

エリオット波動理論の第3波に相当する部分です。ここで言う「影響されるライン」というのは、注文が集中しそうなラインの事です。

この時、前回①のラインでレジスタンスラインになっていたところが今度はサポートラインに変わることが多いわけですが、このラインを下に割ってきた場合、③で買いポジションを持ったトレーダー達の損切り注文を巻き込むことが多いため、深めの押し目となる場合があります。

⑤ のラインの少し上には逆張り買い注文が多く入っています。
そのため、④から⑤へとレートが下げてくる途中に買い注文が入ることによって下げが減速し、その減速した動きを見てさらに買い注文が入ります。
そうして流れは再度⑤から⑥へと上を向きます。

また、①のラインをレジスタンスラインとして考える投資家が多いため、
新たな買い増しポイントとして注目され、支えられたとみるやいなや買い注文が集中します。この動きもトレンドを継続させる力になっていまうす。

こちらのチャートのように、⑤のラインをレートが割り込んできた場合も、
今度は②のラインを最終防衛ラインと考え、逆張り注文を入れているトレーダーによって買い支えられます。
この時、レートが上げてくることによって「グランビルの法則」の項で説明した②のエントリーポイントが成立するわけですが、これが成立するためには、上に示したようなダウの継続が必要となります。

あとはこの形が崩れるまで、つまり、高値を更新しなくなるまではトレンドが継続していると判断します。

もちろんここで④~⑦の高値更新時に、オシレーターにダイバージェンスが現れれば、投資家心理は弱気になったと判断し、決済しても構いません。

ただ注意しなければいけないのは、よくそのダイバージェンスをトレンド転換のサインと捉えるような事が書いてあるのを見かけますが、ダイバージェンスは、あくまでも相場の勢いが弱まっただけであり、転換と捉えるには、やはりその後の高値の切り下げを待つべきでしょう。

上のチャートのように、ダイバージェンスが起これば、確かにその後下げてくることは多いのですが、高値の切り下げが確定するまでは、一度下げたところからの「押し目エントリー待ち組」が買いエントリーしてきます。

そのため、下げたとしても少々値が荒くなりがちで難しい相場となることが多いです。
それが、一度高値を切り下げることによって、獲りやすい下げとなってきます。

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